「職場の同僚との雑談がしんどい…人間関係が苦手かも…」
「同僚みたいにスピード感をもって仕事ができない…」
「ひとりで進める仕事のほうが得意なんだけどな…」
このような悩みをかかえていませんか?
もしかしたら、あなたは内向型の人間なのかもしれません。
「内向型を強みにする」の著者であるマーティ・O・レイニーによると、内向型の性格をもつ人は4人に1人いるそうです。
少数派の内向型の人は、集団や組織のなかでは肩身の狭い思いをすることが多いでしょう。
内向型の人間は、組織を離れた働き方を選ぶことで、幸福度があがるかもしれません。
かくいう僕も、会社で働くことに悩みを抱えている内向型人間の一人です。
僕が抱えている悩みを挙げると、以下の通りです。
- そこまで他人に興味がなく基本的に受け身の態度でいるので、こちらから話しかけることはなかった。そうしていると、もっと雑談に加わるようにと言われた。
- マルチタスクが苦手で、ひとつのことに集中すると視野が狭くなってしまう。
同僚が普通にこなしていることがどうも自分には難しく、「自分だけがおかしいのか?」と悩み、働くことがつらくなりました。
どうにか改善したいと本気で思い、インターネットで人間関係や仕事の悩みについて調べました。
そこで内向型という言葉に出会ったのです。
私は自分が内向型の人間だと認めることで、気持ちが軽くなりました。
それまでの悩みは、仕方のなかったことなのです。
自分を責めたり、努力をしたりしても手に負えない部分があったと分かっただけでも大きな進歩でした。
内向型の人間は、組織で働くことで消耗してしまいます。しかし、内向型の長所を活かす、自分に合った働き方を選ぶことができます。
私も今後はフリーランスとして、自分の長所を生かした働き方を検討しています。
僕はこの記事を通じて、内向型の人が大きなポテンシャルを秘めていることを伝えたいと思っています。
この記事を読むことで、内向型の人が環境を変え、自分の長所を生かす道を選ぶきっかけになれば幸いです。
ぜひ最後まで御読みください。
そもそも内向型の人ってどんな人?代表的な特徴3つを紹介
説明がまだでしたが、内向型の人には、次の3つのような特徴があります。
これからは、その特徴について説明していきます。
刺激に対する容量が小さい
内向型の人は、刺激に対する容量が小さいです。
人に会って会話したり、新しいことを始めたりすることも刺激。
強い刺激は内向型にとっては負荷になります。
逆に、本を読むとか、音楽を聴くといった弱い刺激が内向型の人間にとっては心地いいのです。
内向型の人は、刺激の少ない環境の中、高い集中力を発揮して活躍することができます。
ひとりになることがリフレッシュ方法になる
休日の過ごし方は人それぞれ違います。
仲間とショッピングをしたり、アクティブに楽しい時間を過ごしたりする人が多いでしょう。
しかし、このような休日では、内向型の人間はリフレッシュできません。
アクティブとは真逆の、休息をとることによってリフレッシュできるのです。
休日は、刺激を受け疲れ切った心をやすませるため、ひとりになってじっくり休むことを好みます。
情報処理のスピードが遅い傾向にある
内向型の人は、情報処理のスピードが遅い傾向があり、頭のなかで考えをまとめてから話し始めます。
そのため、聞かれたことに対して素早く答えられないことが多いのです。
マルチタスクも、脳に強い負荷がかかるため、苦手としています。
この傾向から、「自分は頭がわるい」とか「障害をもっているのでは」という悩みをもつ方がいらっしゃいますが、これは脳のつくりの特性に過ぎないので、心配することではありません。
ただ、逆を言えば内向型の人はじっくり考えることが得意なので、ほかの人が考えつかないアイデアを出したり、多角的な視点で物事を考えたりすることに長けています。
内向型の人が組織に向いていない理由について
自分が内向型だってことはわかったよ。
でもなんで組織に向いていないんだろ?
じゃあ、逆に組織に向いている人について考えてみよう!
・「内向型の人」とは真逆の「外向型の人」もいる
・組織でうまくやっていけるのは、「内向型の人」と「外向型の人」のどちらか?
内向型と外向型
ここまで内向型の人がもつ特徴について説明してきましたが、これとは真逆の特徴を持つ人たちがいます。
それが、外向型の人です。
外向型の人には、以下の特徴があります。
- 刺激に対する容量が大きい
- リフレッシュ方法は、アクティブに過ごすこと
(にぎやかな場所へ行く、人と会う) - 情報処理のスピードが速い傾向にある
内向型の人が刺激をあまり好まない一方、外向型の人は多くの刺激を求めます。
そのため、人との会話を好み、刺激がある状態をリラックスして楽しむことができるのです。
内向型の僕からすると、「なんでそんなに活動的なんだ…」と羨ましく思ってしまいます。笑
組織が求める人物像とは?
では、組織で働くうえで求められるのはどんな能力なのか。
企業は人材に次のような能力を求めていると言われています。
- 主体性
- チームワーク
- リーダーシップ
- 協調性
企業の求める人材像と採用動向
「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」2022年1月18日<一般社団法人 日本経済団体連合会>
特に期待する資質として、回答企業の約8割が「主体性」、「チームワーク・リーダーシップ・協調性」を挙
げた。
https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/004_kekka.pdf
確かに、「人と関わることが好きで、社交的で、スラスラと喋れる人」は、仕事できるオーラが漂っていますよね。
そしてこれらは、外向型の人が得意とする能力です。
外向型の人は、組織の理想とする人材になるポテンシャルがあります。
しかし、内向型の人からすると、主体性はともかくチームワークや協調性といったところは、苦手とするところですよね。
普通にしているだけのはずが、周りの人たち以上に疲れてしまいます。
そのため、外向型を求める組織の中で内向型の人が苦労するのは、ある意味避けられない運命だと言えるでしょう。
内向型の人が長所を生かして働くには?
では組織に向かない内向型の人はどうすればいいのか。結論は、個人で働くフリーランスがおすすめです。
確かに内向型が苦手とする分野はありますが、得意とする分野だってあるのです。
内向型の特徴は、以下のように強みへと解釈することができます。
内向型の特徴 | 内向型の得意とすること |
---|---|
刺激に対する容量が小さい | 刺激の少ない環境で集中する |
リフレッシュ方法はひとりになること | 組織より、個人で働くことが得意 |
情報処理のスピードが遅い | じっくり時間をかけ問題を解決できる |
これらの強みは、環境によっては活かすことができます。
例えば、電話の鳴らない静かな職場ではものすごい集中力を発揮できます。
また、スピード感より正確性や深い思考が求められる職種であれば、内向型の特徴が生きるでしょう。
内向型の人間は、組織で働くことには向いていないかもしれませんが、働き方を見直すことで強みを十分に発揮できます。
おわりに
この記事では
- 内向型の人の持つ特徴
- 内向型の人が組織で働くことに向いていない理由
- 内向型の人が長所を生かして働く方法
について紹介してきました。
記事を通して、内向型は組織に向かないことを書きましたが、そもそも、内向的と外向型に優劣はありません。
野球とサッカーどちらが優れたスポーツなのかを考えても無意味ですよね。それと同じです。
もしあなたが内向型の人間で、組織の中でうまくいっていないことで悩んでいるなら、それはあなたが悪いわけではありませんよ。
環境に合っていなかっただけのことです。
ひとつの会社で働くことがすべてではありません。
フリーランスなど、組織から離れて働くという手段もありますよ。
自分が活躍できる場所を探すという選択肢があることを、頭の片隅に置いておくと気持ちが軽くなるのかな、と思うのです。
以下の記事で、内向型の人に向いているフリーランスの仕事を紹介しています。
フリーランスに興味を持ってくれた人は、ぜひ読んでみてくださいね!
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